シャンソン界では、たぶん昔からやって来たことだと思いますが、ライヴのステージで、冬ならば冬の歌、春ならば春の歌を季語のように入れる風習があります。

さしずめ今月(1月)は、ユーミンの「春よ、来い」なんて歌っているんじゃないかと思います。♫ 春よ、遠き春よ ♪ 1月では、春はまだ遠いので、この歌(笑)。

 

 
ライヴに季節感を持たせるというのは、素晴らしいことだと思うのですが、日本の歌に頼る傾向があるのは何故なのでしょうか?
それは、シャンソンで季節の歌はあるのですが、知られている曲が少なめなことが一つの原因です。だから、日本のよく知られた歌に頼りがちになるわけです。
 
越路吹雪さんが歌っていたということで、「誰もいない海」は、シャンソンの秋の歌として定着しています。
 

 

それからもう一つ、「さくら」です。日本人にとって、春はやはり桜の花だと思います。春の訪れが「すずらん」とか「リラ」とか言ってもピンと来ないと思います。
シャンソンのお店では、ピアノ伴奏が定番ということもあって、森山直太朗の「さくら(独唱)」が最近はよく歌われています。

 

 

お客様は、せっかくシャンソンを聴きに来られているわけですから、できればシャンソンで季節感を出すべきで、私も微力ながら、定番になりそうなフランスの歌を紹介していきたいと思っています。