ジュリエット・グレコ(Juliette Greco)自身で作詞したシャンソンについて書いたところ、或る方から Fleur d'orange というシャンソンも彼女が作詞している話をいただきました。そして、その歌についての疑問も伺いました。その疑問とは?

 

 

まずは、ジュリエット・グレコのその歌、Fleur d'orange(オレンジの花)1975年 をお聴きください。

 

 

この歌、どうこかで聞いたことがあるような気がしませんか?

上記の「或る方」によれば、「みかんの咲く丘」に似ているとのことです。

 

 

オレンジとみかん、同類の果物ですし、歌い出しのメロディーラインも似ています。

しかも、この Fleur d'orange(オレンジの花)は、ジュリエット・グレコの1981年の来日公演の際に歌われているのだそうです。

ジュリエットの数ある持ち歌の中で、わざわざ、この日本であまり知られていないシャンソン、しかも地味で短い曲を選ぶのは、やや奇異な感じがしてしまいます。

 

これは、謎です。

しかも、調べていくと、ジュリエットはエルメスを愛用していて、エルメスと言えば、あのオレンジの箱が思い浮かびます。

さらに、バラの品種にジュリエット・グレコというのがあって、オレンジの花と同じく花びらが白です。さらに、中心がオレンジ色なのです。

 

情報を集めれば集めるほど、ジュリエット・グレコとオレンジの花の謎は、深まるばかりです。誰か何かご存知でしたら、ぜひ、コメントをお願いいたします。

 

 

(出典: Juliette Gréco "Je suis faite comme ça" Flammarion)