今回は、セルジュ・ゲンズブール(Serge Gainsbourg)の La Javanaise(ラ・ジャヴァネーズ)について書きます。

 

 

 

この歌ができたエピソードは、フランス語版 wikipedia によれば、以下のように書かれています。

« Un soir d'été de 1962, Juliette Gréco et Gainsbourg ont passé la soirée à écouter des disques et à boire du champagne dans l'immense salon de la chanteuse au 33, rue de Verneuil.[…] Le lendemain, il lui a envoyé La Javanaise. […] Il semble que Gréco l'ait créée en mars 1963 en la plaçant au début de son tour de chant au cabaret ≪La Tête de l'art ».
1962年の夏の夜、ジュリエット・グレコとゲンズブールは、ヴェルヌーィユ通り33番地のグレコの家の広いサロンで、レコードを聞いてシャンパンを飲みながら過ごした。翌朝、ゲンズブールは彼女に「ラ・ジャヴァネーズ」を送った。グレコは、それを1963年3月に自分の歌にして、ラ・テット・ドゥ・ラールという名のキャバレーでの連続公演の初日に間に合わせたと思われる。
 
これだけだと、2人でサロンで何をしていたのか分かりにくいのですが、La Javanaise の歌詞を読めば、レコードの音に合わせて、ダンスしたのがわかります。
 
Ne vous déplaise
En dansant la Javanaise
Nous nous aimions
Le temps d'une chanson
失礼な言い方で悪いけど
ラ・ジャヴァネーズを踊りながら
僕たちは愛しあっていたよね
シャンソンのひと時

私事で申し訳ありませんが、エピソードがあります。
バブル時代、六本木のカラオケバーで、店に来る女性客とデュエットしたがる男性がいて、「どうしてデュエットばかり歌っているの?」と尋ねたら、「歌の間だけ素敵な女性と疑似恋愛が楽しめるから。」と言ってました。
どうもゲンズブールもそれと同じような体験をグレコと楽しんだんじゃないのかな、と想像しています。