昨夜、久しぶりに荻窪のリラに行きました。

私の場合、最近、アウトプットが多くて、たまにインプットしたくなり、リラにお邪魔することになります。

ゲストだった日野美子さんのエピソードは、(申し訳ありませんが)後日にさせていただいて、やはり二宮眞知子さんの歌について、新たに知ったことを書いてみます。

 

 

昨夜、眞知子さんは、「セーヌの花」(Fleur de Seine)と「サン・ヴァンサン通り」(Rue Saint Vincent)の両方を歌われて、初めて私の中でその二つの歌が結びつきました。

両方とも、不遇な身の上で貧しく、しかも美しい少女の物語で、若くして亡くなってしまいます。そして、「サン・ヴァンサン通り」は、「白いバラ」(Rose blanche)という別名があるので、両方とも少女を花に譬えています。

これらは、1900年代初頭に作られた古い歌ですが、両曲ともイヴ・モンタン(Yves Montand)がカヴァーしたことで、日本でも知られることになりました。

 

 

 

二宮眞知子さんにお訊きしたところ、歌われた「セーヌの花」の訳詞(作詞)は、薩摩忠さんで、楽譜は、深緑夏代さんから頂いたものだそうです。

薩摩忠さんがどんな方だったか、お尋ねしたところ、「まんまるい体格の方で、優しい人で、『眞知子ちゃん』ってずいぶん可愛がっていただいた。」のだそうです。(私の思い描いていたイメージとぴったりでした。)

 

まさか、「セーヌの花」から薩摩忠さんのエピソードが聞けるとは思っていなかったので、昨夜は、私にとっては、大変な収穫でした。