お友達から、「イタリア料理の店って、必ずと言っていいほどイタリア国旗が飾られていることが多いんですが、フランス料理の店って、あまりフランス国旗を飾っていないみたいなんですよね。なんでなんでしょうかね。」との質問をいただきました。

 

 

これ、素晴らしい質問だと思います。

答えは、いくつかあります。

 

一つ目は、フレンチ・レストランは国家機関ではないから、になります。

フランスに旅行されるとわかるのですが、国家が運営している施設には、必ず国旗が掲揚されています。ルーブルやオルセーに行かれた方は気づかれたはずです。

逆に言うと、個人でやっているプライベートな店が国旗を掲げる理由が見当たりません。

 

二つ目は、国旗はフランス国民のためにあるから、です。

フランス革命で自分たちの祖先が血を流して王政を倒し勝ちえたのが、自由・平等・友愛で、それを象徴するのがあの三色旗です。それは自分たちのプライドであり、守り続けなければならない大切なものです。まさに、フランス国民のために国旗はあるわけで、他国民に「フランスですよ」とアピールするためのものではありません。

 

三つ目は、国旗をかかげるような「フランス料理」というものが存在しないということです。

アメリカ人や日本人は、「フレンチ」と総称で呼びますが、フランス人にしてみれば、「ブルゴーニュ料理」、「リヨン料理」、「プロヴァンス料理」、「地中海料理」、「バスク料理」、「アルザス料理」などいろんな地域の料理があるわけで、国旗をかかげて「これがフランス料理です」なんて言える料理はありません。

 

直ぐに書けるのはこのくらいですが、また思いついたらブログに書きたいです。