ある程度裕福な家庭の話ではありますが、アドベント(クリスマス前のシーズン)になると、ヨーロッパでは、お父さん・お母さんが子供たちを連れて、バレエの「くるみ割り人形」を観に行くことが多いですね。

 

 

東京でも、今、新国立劇場でやっています。

 

 

パリに住んでいた頃、オペラ座(ガルニエの方)で、なんと、あのルドルフ・ヌレエフが振付けしたという「くるみ割り人形」をやっていて、カシミアのロングコートを着た、いかにも紳士のお父さんが、頭にリボンを付けたドレス姿の女の子の手を引いて、これから観劇に行く姿をよく見かけました。

お金持ちで忙しいお父さんが、幼い娘のために休みを取って、「くるみ割り人形」に行くというのが、一種のステイタスなんだと思います。(もちろん、子供が観るのは、マチネです。ソワレでは、途中で眠ってしまうかもしれません。)

それで、公演の後で、バレエにすっかり夢中になった娘に、お父さんが「どうだい、〇〇もバレエ、習いたいか?」とさりげなく持ち掛ける、という展開があるのではないでしょうか。

 

 

 

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