今晩、TV5monde(フランス語放送)で、La Faute à Fidel! (ぜんぶ、フィデルのせい)が放送されます。この映画の背景となっているのは、1968年の五月革命、フランコ独裁政権のスペイン、1970年のアジェンデ大統領の就任によるチリ社会主義政権成立などです。

 

 

主人公のアンナ(9歳)は、裕福な家庭で過ごしていましたが、両親が共産主義者へと変貌することで、生活が一変してしまいます。この映画の設定から言って、アンナは私の3つ年下になり、私も時代背景はある程度理解することができます。日本でも安保反対や、学生運動など、激しく揺れ動く時代でした。

ところで、題名に出て来る「フィデル」は、誰のことでしょう?

キューバ革命で社会主義国家を成立させた国家元首のフィデル・カストロのことです。

この時代のことを知らない方でも、アンナが出会ったできごとを追体験することで、理解できるようになると思います。

まさに、知的なエンターテインメントと言える作品だと思います。