フランス語には、それぞれの食材に合わせて、分量のいろんな呼び方がある。
「おとなの恋の測り方」(Un homme à la hauteur)という恋愛コメディ映画の一シーンに檸檬についてその表現が出て来たので、ご紹介したい。
- Bonjour. Qu'est ce que je vous sers ?
- Un Perrrier pour moi.
- Sans glace avec une petite rondelle de citron.
- Voilà.
- C'est ça.
- Vous prenez quelque chose ?
- Non, merci. Ça ira.
ボーイ: いらっしゃいませ。何にいたしましょうか?
男 : ペリエを。何?
ボ : 氷無しで、レモンの小さな輪切りと。
男 : そうそう。
ボ : かしこまりました。
男 : 何か飲みますか?
女 : いえ、大丈夫です。
この rondelle という言葉がなかなか咄嗟には出て来ない。しかも、une petite という枕詞(?)も出て来ない。それで、avec citron と言ってしまうのが、日本人のフランス語の悲しいところ。この辺をさらっと言うことができたら、「フランス語がお上手ですね。」と褒められること間違いない(笑)。