人には、バランスが必要だとよく言われます。
喜怒、哀楽、明暗など何かに偏ってしまうと、
バランスがとれない人、自己コントロールが
できない人などと思われてしまうかもしれま
せん。

ここで私は、感情を無くしたり、押し殺そう
と言っているのではありません。

喜怒哀楽は、人間の持つ感情です。
嬉しい時は滅茶苦茶喜び、悲しい時は号泣する。
全ての感情がバランスしていれば良いのです。

まあ、喜んだり、楽しんだりだけの人生が理想
でしょうが、時には理不尽な事件に怒りを感じ
たり、災害などの被害に遭われた人を想い、悲
しんだりするのが人間です。

では、今この瞬間から未来を見据えた時に私た
ちは、今までやってきたことを続ければ良いの
か、新しいことにチャレンジした方が良いのか
迷うことがあります。

理想を言えば、今まで経験してきた(慣れてい
たり得意としていること)の延長線上に未来が
開けていれば言うことはありません。

しかし、私たちの人生は、そううまくいかない
ことがあります。

抗えない力によって環境が変化したり、環境が
変化したために、今までやったことがないこと
にチャレンジせざるを得なかったりします。

前者は、会社の業務命令で、経験のない部署に
転属になった場合などです。

後者は、今まで住み慣れた家で、生み育ててく
れた両親や兄弟たちとの生活が、結婚などで新
しい家で新しいパートナーとの生活が始まった
りすることです。

でも、考え方ひとつで、経験のない部署だから
こそ、また新たな経験や実績が作れ、自分の
キャリアに幅ができると考えれば、やる気も起
きます。

また、好きな人との結婚生活だからこそ、頑張
れることもあるでしょう。

いずれにしても、私たちの人生は、新しいチャ
レンジの連続だと言っても過言ではありません。

すなわち、今までやってきたことをベースに考え、
生きていくことと、日々新しいことにチャレンジ
していく姿勢とが、うまくバランスされてこそ、
幅のある、また深みのある人生がおくれるのでは
ないかと思います。

つまり、「今までやってきたこと」と「これから
やれること」とをうまくバランスすることで、そ
の喜びや達成感などが内面から湧き出でて、充実
した日々が送れることになります。

つまり、日々(どんな些細なことでも)チャレン
ジの連続
だと思えば、なんてことはない。
ヘッチャラだということです。