僕と一緒 -32ページ目

龍角散みたいな味の煙草を吸って

 風邪です!風邪を引きました!熱は無いのだけど、咳とくしゃみが出るわ出るわ。薄着故、と言うよりは伝染されたよなー、こりゃ。まぁ伝染される俺も悪いんだから仕方無い。逆に伝染してねーかが心配でならん。全く、新年早々体調を崩しているみんなのブルース野郎ニジムラリョーだ。風邪を引いたらどうする?そう、大量に喰う!基本!これ常識!第一俺はそれで治してるクチ。みんなは飯喰ったか?

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マジで世界中の人間が何を言っているのかわかんねぇよ
目的が何か聞くのは無粋だとか言って笑って誤摩化されている気がするよ
俺だって「お前の白い足にミートソースをぶっかける」とか言うけど
ベンジーが言ってた事だってのはわかる奴にはわかるんだろうし
例えそれがわかんなくても何かしら想像は出来るだろ?
お前の足が綺麗でお前の足がバツグンで
その白い足をミートソースで汚してみたいって事くらい想像つくだろ?

将来例えば俺が坊主になっても結婚してくれねぇだろう
そんなのは想像しなくたってすぐにわかることだ
でもピザ屋になったら彼女にくらいなってくれっかな
彼女とか恋人の定義がよくわかんねぇからどうでもいいんだけど
まぁ一緒に生きていけたら楽しいかもなぁと言う想像をするのさ
それが月給手取り15万の男と
親の仕送りと僅かなバイト代の女でもいいじゃん
何てな

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 最近ね、詩というやつがわからんのです。言葉の持つ速度や重さ、重要性、詩である事の意味、それらがわからんのです。みんなが何を言っているのかわからないし、詩の目的と有効性、効率、それらが理解出来んのです。

 理解出来ていないと言うと語弊があるが、単純にそれらが不明確、不明瞭でよくわからないのです。まぁそんなもんはありゃしないのだろうけど、それもそれで納得がいかない。詩って何なんでしょうね。まぁ、詩に限った事じゃないけどさ。

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お前も最初は俺が何を言っているのかわからないだろう
そうだ一緒に映画を見よう
マンガも本も貸してあげるよ
頭を良くしてあげよう
お前は馬鹿じゃない
すぐに俺が言う事を理解するようになるさ
そうしたら一緒に知らない世界を見に行こう
月の爆撃機に乗って世界を焼き払って
暗闇に輝く電話ボックスの光りを頼りに太陽を迎えに行こう
そうしたら国会議事堂にションベンひっかけて
陽も当たらないような池袋の窓の無いラブホテルで眠ろう
吉祥寺の連れ込み旅館で眠ってもいい
そうして朝を迎えたらまた毎日に戻ろう
生活、生活、生活、仕事、仕事、仕事
お金、お金、お金、人間、人間、人間
人生、日々、告白、闘争、遁走、疾走、焦燥、劣等、不安、優越、
モノリス

そうだ擦り減ったラバーソールで街を歩こう
オシャレなカフェも知らないし
古民家を改造した様なバーも知らないけれど
一緒に街を歩こうぜ
献血したりコーヒーを飲んだり喋ったりしながら

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 伝えたい事が何か、メッセージは何か。それを敢えて暗喩する事の意味って何ですかね。それを言うんじゃダメですかね。何かに託して「あぁ、今日もまた伝わらなかった」と肩を落とすのなら、それを直球で投げるんじゃダメっすかね。

 絵画や音楽でしか表現出来ない事ならまだしも、言葉である詩でそれをやる意味って何なのだろう。遊び、余裕、じゃあ必死じゃねーじゃんとか思っちゃうんだよね。合理的じゃないし、必然性が無い。言葉なら、直球で良いじゃないの。ダメなのかね。ルールの中でやるから面白い、と言う余裕。

 必死じゃなきゃ伝わらない、と言う事と、余裕が無きゃ理解出来ないと言うこの2つの事象を同時に完遂するのが詩ですか?ちょっと強引じゃない?暴力的な理解の仕方かね。よくわからんよ、詩なんて。

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 そろそろ出勤です。本当は寝ながらゲームでもしてたいです。適当な飯でも喰いながら温々としてたいです。でも出勤します。こんな時、お前が口移しに愛を教えてくれたら、頑張って出勤しちゃうんだけどなー。…煙草は龍角散のど飴喰いながら吸ってるんで、味がハンパです。