運用期日：2024年01月08日

運用場所：埼玉県さいたま市岩槻区某所（常置場所）

運用諸元：50・430MHz帯

使用設備：

　TS-60D+HL-66V+JA1CP 3ele Delta Loop/6mH(50)

　FT-897DS+HL-726D+A430S15R2/5mH(430)

交信数：120(50SSB30,430FM90)

再開後３回目のオール埼玉コンテストへの参加である．

普段は自宅のある15県とその周辺での移動運用が基本の当局であるが，同コンテストへの参加に限っては13県の常置場所で運用することとしている．

しかし常置場所には現在使用可能な設備はなく，常置場所なのに設備は仮設となる．

コンクリート柱に辛うじて立っている６ｍの６素子八木を使えるならどれ程に楽であるか…．

昨年と同様に常置場所である実家に前夜着，娘の部屋に無理矢理侵入し就寝．

翌朝は娘に起こされる予定であったが，あろうことか娘は筆者を放置して外出，筆者が起床したのはコンテスト開始の９時近くであった．

実家の庭に準備しておいた設備を慌てて設置，当初は普段使用している６素子八木を設置したがＶＳＷＲが落ちず，対処している余裕もなく予備で持参した３素子デルタループに急遽取り替える始末．

加えて，これは予想していたことであるが常置場所は６ｍで特に冬季の雑音が多く南西から南東方向はほぼ使い物にならない．

それでも辛うじて雑音が少なくなる南西方向でＣＱ．

それにしても声が掛からない．

当局の波が弱小なのはあるにしても，バンド内も他にＣＱを出しているのは３～４局程度．

昨年も云われていたが，今年はそれより更に参加局が少ない印象である．

正午過ぎまで粘って30ＱＳＯ．

昨年は同所同時間で倍の60ＱＳＯは出来ていたのだから，惨憺たる結果と云う他にない．

バンド内を聴いてもＣＱを出しているのは２局程に減り，しかもどちらも高所での運用にも関わらず呼ばれていない．

これは当局如きが平地からＣＱを出しても無駄に終わると判断，少し前にお声掛けいただいた馴染み局様の「430は賑わっている」との情報を信じ，出るつもりのなかった430を急遽設営しＦＭを聴いてみる．

馴染み局様の言の通り空きチャンネルがない程に賑わっている．

50とは大違いだ．

早速ＣＱ，岩槻区は430でも珍しいと見え次々に声が掛かり「マルチありがとう」とのお声もチラホラ．

結局のところ50で運用していたほぼ半分の時間で３倍のＱＳＯを稼いだ．

コンテスト終了まで30分を残していたが，娘も両親も外出し誰もいない実家の冬枯れの景色を見ていたら正月気分の終わりを急に実感して寂しくなり，急ぎ撤収して帰宅した．

なお，当初より50MHz帯部門での参加を予定していたため，430でのナンバー交換についてはチェックログとする予定である．

ところで，当局は再開後の運用を99％移動で実施しているが，そのためか特にお馴染み局様から早速頂戴した今回のｈＱＳＬカードに「/1」と記載されているケースが少なくなく，当局の運用スタイルを良くも悪くも認知していただいていることを実感した次第である.

■６素子の不良の原因は放射器のコネクタ接続部分の剥離．この接着だけでケーブルを支えていたのだから無理もない．

常置場所運用（オール埼玉コンテスト参加）