最近、料理することと食べることしか考えてない。
朝ごはんつくって食べたら、昼ごはん何にしようか考えて、昼ごはんつくって食べたら夜ごはん何にしようか考えて、夜ごはんつくって食べたら、次の日何食べようか考えている。
「今日の料理」「キューピー3分クッキング」「上沼恵美子のおしゃべりクッキング」などなど、思いつく限りの料理番組を自動録画予約し、最近電車の中で読む本といえば、料理本か栄養学の本か食文化の本か。
4月から5月にかけて、土日もなく働いており、自分の食べるものとか見た目とか家の中のこととかを顧みる余裕がまったくなく、5月の終わりごろ、ついに限界がきてしまった。
ふと気が緩むと、涙がバーっとあふれ、頭はいつももやがかかったようにボーっとなり、手はぶるぶるふるえて、身体はいつもぐったり疲れてしまっていた。
「これじゃやばい」と思い、そこから仕事をセーブして、家中の窓を全開にして掃除して、洗濯して、うちのなかの空気を循環させて、食事は栄養学の本を参考にしながら、朝・昼・晩バランスを考えた献立できっちり取るようにした。
するとあら不思議!2、3日で身体も気持ちもびっくりするくらい軽くなった。
「食べることは生きること」なんて、いままで他人事のように聞いていたけど、ほんとやねえーと実感した。
「食べること」を暮らしの中心にもってくると、なんだか何もかもが楽になる気が。
だしや調味料などもなるべく手作りにして、食材はなるべく新鮮なうちにいただく。
ていねいにだしをひくこと、コーヒーも一杯一杯、豆を挽いてドリップすること、ストック用のお茶もパックじゃなくて茶葉を熱湯の中で躍らせてつくること。
そういう、ちっちゃいけれど手間がかかる作業のひとつひとつに没頭していると、無心になり、不思議と充実感もわく。
自作の「栄養ノート」なるものも、今月頭からつけている。
朝・昼・晩食べたものと、使用した食材と、含まれている栄養素を記録するのだ。
半分は身体のため、半分はゲーム感覚で楽しみながら。
一週間の頭に冷蔵庫に残っている食材をすべてノートに書き出し、そこから料理本を眺めながら、「今週は何を作ろうかな~」と考えるのが一番楽しいひと時。
幸い仕事で、食のプロ、それも農や原材料の部分から食を極めている人たちと接する機会が多く、そういう方々の「食べること」や「暮らすこと」、「いのち」に対する姿勢に学ぶものは大きい。
そしてなんといっても、つくった料理の色や盛り付けの美しさといったら!これも食べ物への愛情の賜物だとおもう!
そんなわけで、しばらく小難しい本や小説などからはすっかり遠のいている。
今日ひさしぶりに、小川糸さんの「食堂かたつむり」という本を読んだ。
女性が田舎にもどり、食堂を営むおはなしなのだけど、食べ物を丁寧につくる姿勢とか、野菜や豚、鳥など、いずれ食べ物となる「いのち」へのあたたかなまなざしがじんわり胸に染み入る。
料理のシーンを読んでいるだけで、おいしそうなあまり、思わず唾液が止まらなくなってしまう。
小川さんのウェブサイトをチェックしたら、どうやらこの作品は今度映画化されるそうで、いま撮影中とのこと。
上映が楽しみ楽しみ。