「私の作品はどれも自画像なのです」とおっしゃる彼女の絵は、目線と眼孔のするどさに特長があり、誇張したような描き方の骨格や肉感はかなり官能的。

好きだったというカラーの花と茎も生々しい女性の情念を感じさせます。

恋人の女性(!)の絵も多いですが、夫と子供も描いています。
夫の左手がモノクロだったり、思春期の娘からの挑戦的な目線も描ききっている。
芸術家の家庭が垣間見える瞬間。
どれも迫力のある色づかいですが、特に代表的なあのビロードのような明るい緑色、赤、そしてラピスラズリのような藍色が印象的でした。
アール・デコのこの時代、ファッションではシャネルに代表されるように女性が社会進出し、男性の目を喜ばせるためのおしゃれでは無い、動きやすさを追求したスポーティな洋服が出てきたり、徹底的にモード界が変貌してきた様子もわかります。
彼女自身もスポーツカーを自分で運転するし、家庭もありながら恋多き女性。
その自由奔放さの中に、力強さばかり目立ちますが鬱病を患い療養しつつ創作活動をしていたようです。
ワルシャワ生まれのお嬢様は、最後はメキシコで花と散りました。
私がとりわけ気に入った絵があります。
それは、ひとつの表紙絵でした。
残念ながら、絵のイメージフォトが無いのですが。
『ヴォーグ』誌表紙原画「赤い縁なし帽、運転のための縁なし帽」
ここに描かれているのは、ショートヘアの女性がキャップ帽をすっぽりかぶっていて。
ほんの少し出ている耳には、大粒のパールのピアスがついているのです。
その赤色とパールの対比がまた素晴らしいことっ♪ほれぼれします。
シャネルの流れだと、本物では無いイミテーションパールも大流行の時代だけれど。
いくつか他の肖像画の中にも、彼女の写真にも3連や大粒の真珠のネックレスが出てくる。
やはりいつの時代でも、最先端の女性の胸元、耳元には真珠の輝きが似合うのでした。
『美しき挑発 レンピッカ展』
5/9まで。夜開場の日が、空いていてねらい目です。是非♪

One Pearl, One Happiness.
♪ジュ・ドゥ・パールは、貴女だけの「ひとつぶ」おさがしします♪

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