エスプリとユーモア | 「ひとつぶのシアワセ」

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アンティークジュエリー講座の日でした。本日はバロックからロココの時代へのお勉強でした。マリーアントワネットは実は賢かった…断頭台にあがったのは、前ルイ15世の淫乱放蕩生活に国民の不満が爆発していたことが発端で、彼女は敵国オーストリアから嫁いだこともあわさって、標的にされたというのが本当らしいですね。

ま、ジュエリーにおいても、物騒な世の中なので「イミテーション」が流行ったり、まだネックレスの留め金が無かったので、リボンで結んでいたり、となかなか興味深いものがあります。ジュエリーよりも、豪華な衣装(着てからバラやタフタを縫いつけるために11時間かかったとか…)と有名な豪華絢爛なカツラブームな時代でありました。家具は猫足とか、巻き貝チックな模様のモノが流行りました。

で、ルイ14世は大工好きな人の良い方で有名ですが、前ルイ15世の時代というのは、安定と平和で絵に書いたようなラテン系の「快楽追求の時代」だったようです。ロココ調の洋服とか、ミュールがはやったりと…かなりエッチな感じなのも頷けますね。絵画の世界だけみても、かな~~~~りイヤらしい感じであります。

その時代の象徴的な映画『リディキュール』(「滑稽な」「おろかな」という意味のタイトルであるパトリス・ルコント監督作品)を見ると、男性でもイヤリングや化粧や靴のバックルに凝っているいやったらしい「おフランス男」の原型を見ることが出来ます…(笑)。それなりに、おもしろいですよん。とにかくフランスでは「機知に富んだ会話」(俗にいうエスプリのきいた会話)が出来ないと、死んだも同然だ…な状態なのです。で、この映画の中で「イギリスにもエスプリと同様の言葉があるらしい」という話しが出てきます。同義語は無い…としながらも、一応「ユーモア」というのだ…と逸話を紹介するのですが…。

「貴方には、いったい何人の愛人がいるのですか」と聞いたとしますと、「多数というのは、何人からのことを言うのかね?」と答える、これがユーモアである…と。しかし、同席していたフランス人は誰一人として笑いません。(笑)

つまり、イギリス流のユーモアは直接的表現すぎて、全く機知に富んでいない…ということになるわけでした。逆に、イギリス人から見たフランスのエスプリは、鼻持ちならない気取った下品なモノという位置づけなんでしょうかね。

『リディキュール』がフランス映画ならば、同時期のイギリスを語るのは『エリザベス』です。暗いし、血なまぐさくて…というモノですが、ここでも流行ったパールやエリザベス一世が前王から受け継いだ「サファイヤの指輪」などなどがごらんになれて、お勉強になります。画面に集中するために、「吹き替えビデオ」でご覧になることがお勧めです。