イエスは舟で湖を渡っては岸辺の町に上陸し、宣教した。

「イエスが帰って来られると、群衆は喜んで迎えた。
 人々は皆、イエスを待っていたからである。」
                 (ルカによる福音書 8:40)

上記はある町の反応であるが、この直前に舟で訪れた町は、
イエスに対し別の対応を取った。

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一行は、湖の向こう岸にあるゲラサ人の地方に着いた。
イエスが舟から上がられるとすぐに、
汚れた霊に取りつかれた人が墓場からやって来た。

この人は墓場を住まいとしており、
もはやだれも、鎖を用いてさえつなぎとめておくことはできなかった。
これまでにも度々足枷や鎖で縛られたが、鎖は引きちぎり足枷は砕いてしまい、
だれも彼を縛っておくことはできなかったのである。
彼は昼も夜も墓場や山で叫んだり、石で自分を打ちたたいたりしていた。

イエスを遠くから見ると、走り寄ってひれ伏し、大声で叫んだ。
「いと高き神の子イエス、かまわないでくれ。
 後生だから、苦しめないでほしい。」
イエスが、「汚れた霊、この人から出て行け」と言われたからである。

そこで、イエスが、「名は何というのか」とお尋ねになると、
「名はレギオン。大勢だから」と言った。
そして、自分たちをこの地方から追い出さないようにと、
イエスにしきりに願った。   

ところで、その辺りの山で豚の大群がえさをあさっていた。
汚れた霊どもはイエスに、「豚の中に送り込み、乗り移らせてくれ」と願った。
イエスがお許しになったので、汚れた霊どもは出て、豚の中に入った。
すると、二千匹ほどの豚の群れが崖を下って湖になだれ込み、
湖の中で次々とおぼれ死んだ。
豚飼いたちは逃げ出し、町や村にこのことを知らせた。

人々は何が起こったのかと見に来た。
彼らはイエスのところに来ると、レギオンに取りつかれていた人が服を着、
正気になって座っているのを見て、恐ろしくなった。
成り行きを見ていた人たちは、
悪霊に取りつかれた人の身に起こったことと豚のことを人々に語った。

そこで、人々はイエスにその地方から出て行ってもらいたいと言いだした。

イエスが舟に乗られると、悪霊に取りつかれていた人が、
一緒に行きたいと願った。
イエスはそれを許さないで、こう言われた。
「自分の家に帰りなさい。そして身内の人に、主があなたを憐れみ、
 あなたにしてくださったことをことごとく知らせなさい。」

その人は立ち去り、イエスが自分にしてくださったことを
ことごとくデカポリス地方に言い広め始めた。
人々は皆驚いた。

  マルコによる福音書5:1-20
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ゲサラ人の地方の上陸したときのことである。

舟から上がったイエスを真っ先に迎えたのは墓場の住人だった。
彼は、汚れた霊に取りつかれていた。

昼も夜も墓場や山で叫び、石で自分の体を打ちたたいたりした。
人々が鎖で縛っても、すぐに引きちぎってしまい、
彼をつなぎとめておくことはできなかった。

もはや誰も手がつけられない状態だったのである。

御社には、訳が分からないことを叫んでは自分で自分を傷つけている、
といったような手がつけられない社員はいないだろうか?

イエスがこの状況で放った言葉は、
「汚れた霊、この人から出て行け」であった。

イエスは、この人自身を責めたり、鎖でつなぎとめたりしようとはせず、
彼を支配していた悪霊の存在を見抜き、悪霊に対して叱責を加えた。

その後、イエスは汚れた霊に尋ねている。「名は何というのか」と。
悪霊からは、「名はレギオン。大勢だから」との返答があった。
「かまわないでくれ」と言っていたのは何だったのか。

レギオンはイエスにしきりに願った。
「自分たちをこの地方から追い出さないように」 

汚れた霊どもは二千匹ほどの豚の群れに乗り移ると
崖を下って湖の中へなだれ込んだ。

レギオンから解放された人はすっかり正気に戻った。

この町の人々は事の次第を知ると、
イエスにその地方から出て行ってもらいたいと言いだした。

彼らはイエスを歓迎しなかったのである。
何か都合が悪いことでもあったのだろうか。
イエスの滞在を彼らは拒否した。

レギオンがこの地方から出て行きたくなかったのと関連があるのではなかろうか。
おそらくレギオンにとって、そこは住み心地のいい土地だったのだろう。
レギオンに都合のよい環境を作りだしていたのは
この地に住む人々自身だったのかもしれない。

会社によって、それぞれ異なった社風が存在する。
明るい、自由な、人が思わず集まってくるような社風もあれば、
ギスギスしていて、暗く、問題が絶えないような社風もある。

あなたの会社の社風は?
レギオンが喜ぶようなものでないことを願うばかりだ。

環境は自分たちが作り出している。

あなたの会社から追い出さなければならないものがあるとしたら、
それは何だろう?