ちょっと前の事ですが、ヤマハ銀座スタジオにこれを見に行ってきました
秘密~私たちはどこから来て、どこへ行くのか~
俳優の佐野史郎さん、ギタリストの山本恭司さんという、ともに島根県松江市ご出身の高校時代からの親友でもあるお二人による、小泉八雲の作品の朗読イベントです。
当日のパンフレットのお写真を拝借させていただきます。
日本を代表する俳優とミュージシャン、それぞれ幅広くご活躍なさっているお二人。
今までもう7回も開催されているのですね。
佐野史郎さんが、小泉八雲の妖怪ばなしや哲学的な随筆を声だけの演技で熱演~朗読し、傍らの山本恭司さんが劇中のありとあらゆる音を再現して臨場感を盛り上げてゆく…と言う内容でした。
小泉八雲の怪談話は日本で出会った奥様セツさんから毎晩のように聞いたものが基になっているそうで「むじな」や「ろくろ首」「幽霊滝」など、私も子供時代から知っていたものが多いです。
でも今回佐野史郎さんが演出朗読された「ろくろ首」のお話などは、怖さもさることながら妖怪たちのアクティブさそれを退治するお坊さんの猛々しい豪快な様子が描かれ、まるでアクション映画のような迫力に圧倒されました。
また「食人鬼」では、高僧が宿を頼もうと立ち寄った村で死人を食べにやってくるという食人鬼を退治しようとする話ですが、妖怪の正体は飢饉で死人が相次いだ村でやっつけ仕事のように葬儀をおざなりに行った住職の地獄に落ちたなれのはてだった…と言う考えさせられる内容でした。
実は見る前はなんで子供向けではないのかな?とも思いましたが、こうやってじっくり妖怪話やおとぎばなしを聞くと、怖い…の裏にある人間の欲深さや悲しみ時には可笑しさも、含まれている事に気付かされ、大人でも十分楽しめる内容でした。
実は朗読が終わったあとのお二人のトークコーナーがさらに楽しかったです。
毎年国内で開催されていましたが、今年は夏に八雲の生誕の地ギリシャで同イベントが開催されるそうです。ギリシャに親戚でもいれば行きたいですが…(^_^;)
次回の国内での開催が楽しみです
ではまた(∩_∩)