​イーリャ3日目 の巻


イーリャ3日目。

お目当てのサンセバスティアーノ要塞へ。


イーリャ自体が世界文化遺産として登録されていますが、見どころはやはり要塞。


サハラ以南アフリカに現存する中では最古の完全な砦で、ポルトガル人による建設は1558年に始まり、完成までに約50年かかったそうです。


ヴァスコダガマが到達するより前から、アラブ人の港として栄えていたというモザンビーク島。

そもそも、インドから香辛料を輸入するための航路の中で中継地として使用されていたそう。

ポルトガルの領土として、オランダの侵略に耐えた要塞です。


1586年末に天正遣欧少年使節一行が日本への帰途天候待ちのため滞在したという歴史もあるそう。


織田信長につかえた日本で初めての外国人の侍ヤスケは、モザンビーク人だったと言う話も有名です。割と昔から日本とモザンビークの関係性はあったんだなぁとしみじみ。


そんな事を朝からみんなでお勉強しつつ、

(Wikipediaにおせわになりました)近くのレンタルサイクルを利用して要塞へ向かいます。


距離的には島自体が全長3キロほどですし、泊まっているところも様の中心だったのですぐに着きました。


どどんっ!!と現れた城壁。

天気も良く、海も映えてすごく圧巻です。



門の前に着くと、数人のモザン人。

やれやれ、多分案内でお金取る魂胆だな??

と疑いつつ、とりあえずあしらいながら進むと、政府の書類をもったお兄さん。

どうやら入館料が必要。

これは本当だったのですが、会話をしている中でモザンビークでボランティアをしているよーと言うと、モザン人価格でいいよと。

まじ?!笑笑

本来、学生だと50mt

モザンビーク人だと100mt

外国人は200mt

という感じ。

400年前の代物だし、管理費と考えたら安いと思うけど、お言葉に甘えて100mtで入らせてもらいました笑笑


門をくぐって後ろを見ると、なんともまぁ絵葉書のような景色。




写真を撮っていたら現地の子が珍しそうに寄ってきました笑笑

この子はただただ笑って不思議そうにこっちをみてた笑笑

ロケーションも最高で女の子も可愛いのに、なんでか母の貫禄があるねと言われた一枚。

いつになったら無くなるのか私の貫禄は。


木枠の格子もあって、捕えられた海賊の気持ち。笑笑


要塞内に入ると、入り組んだ部屋たちや、段差のついた部屋の数々。

どうしてこのようなつくりなのか。

やっぱり案内つければよかったね〜なんて皆んなで笑いました。


城壁に登ると、やっぱり綺麗な海が一望できます。こんだけ見晴らしよかったらそりゃぁ船の一隻も見逃さないな。


当時の大方もそのまま置かれています。

と言うか世界遺産だし観光地なんだからもうちょっと雑草管理したりすりゃぁいいのに…と思うくらいそのまま置かれていて。

まぁ触ったり乗ったりできるのはこの緩さのおかげかな…と。笑笑


遠くに見える白い建物は教会らしく、ただし今は改装中でみれないとのこと。無念。


あちこちに十字架があるのはやはり西洋文化色濃く、そしていかに信仰が重要なものかが分かります。


なんの気なしに大砲を覗いたら、球が詰まってました。なんだかこれにはゾッとしたと共にロマンを感じたりして。

だってこんなのぶっ放されたらそりゃぁひとたまりもないし、何人の人が死んだんだろう。と思う反面、やっぱりパイレーツの世界やら、この時代の事を考えると、今にまで残っていることが昔を想像できて、それだけで楽しかったのです。




ここはどうやら調理場のようでした。

炊き出しレベルの食事を作っていたんだろうなぁ。


2時間ほど要塞内を歩いて周り、またいつか来たいなぁと思える時間でした。

そもそも400年前って?

日本で言う何時代?

貿易が盛んになり、ヨーロッパ諸国の争いも激しくなり、海賊も活躍する時代。

そんな時代の産物が、ここまで形を残していると言うことは、逆に人の手の入らない、そしてあまりメジャーではない世界遺産であることなんかが上手いこと重なったということなのかなぁ。


兎にも角にも、世界史、遺跡が好きなひとは是非。おすすめです。


その後要塞を後にして、少し自転車を走らせると、教会が。

こちらもなかなかの歴史ある教会だそう。

趣あるなぁ…。



そんなこんなでまったりのんびりしつつも刺激のある1日を過ごし、この日の晩はホテルを取っていたので荷物を持って移動。


ホテル自体はとても綺麗で海に面していたのでロケーションもよかったです。

写真の枚数上限でこれ以上ここには載せられませんでした…

悪しからず…。


16世紀の世界を学び、実際に入り込めたようなそんな1日。


イーリャ4日目は移動日なんですが、またまた飛行機問題勃発します。笑笑


ではまた!