9月27日(土)


港区の歯科医師会には警察歯科医会があります。

なぜ港区?かというと、私は以前港区赤坂にて父と開業しておりました。

当時から港区麻布赤坂歯科医師会に所属しており、諸先輩にお世話に

なり(今もお世話になっていますが)、又仲間が多く、診療室は移転

しましたが会に在籍しております。

警察歯科医は事故、災害時に警察に協力し、身元不明者の検視

及び身元確認活動への協力を行います。

港区では年2回、警察署にて実地研修会を行い、大規模災害も含めて

的確に対応できるように取り組んでいます。

歯科情報による鑑定はチャートによる記録だけでなく、レントゲン写真が

有力な決め手になります。

今回の研修会場は東京湾岸警察署!





    9階からの眺め


今年3月に完成したばかりのピカピカの館です

船の科学館の隣にあります

ユニフオームに着替え整列、号令とともに実地研修をおこないました。

訓練とはいえ、緊張した空気一杯です

皆、真剣に取り組みました。



     ぴーんと張り詰めた空気


     左が筆者 真剣です



   生きてる人です 警察官の方

   ご協力有難うございました 


反省会にて、法医学の先生から貴重なお話を頂戴いたしました

先生は阪神淡路大震災を医師として体験されました

阪神淡路大震災での死者は6433人、うち身元不明者は約200人

だったそうです

死因はほとんどが圧死。早朝だったためほとんどの人が家にいた

ので身元不明者が少なかったのだという

日航機御巣鷹山墜落事故は1985年8月12日に起きた

死者520名、うち身元不明者は400人だったそうだ

夏場のご遺体は腐敗進行が早く、現場は壮絶だったらしい

判明に3ヶ月を要したケースもあったそうだ

大規模災害は起きた時間、そして季節によって異なる事

どんな状況でも、一刻も早く家族に返したい気持ちで一杯だった事

を私たちに伝えて下さいました


東京都内で大規模災害が起きたら正直、自分が助かるかどうか

わからない

そしてその現場に何人の歯科医が出向できるのだろうか

危機管理意識をもち、研修を積み重ね、この組織が

常に進化していく事を希望する。

起きてほしくないが。。。


そして家族が通院している歯科医院は把握しておいて下さい

困ったときには必ず役に立つはずです


鈴木  淳