5軸切削のメリットは、ジュエリー原型の面に対して垂直に文字などを入れられることです。
こちらの動画は偏平球ですので、表面はカーブがついています。
このような球面の両面に文字や装飾が入っている場合、原型をCADデータに対してほぼ忠実に再現できるのは、Solidscapeのようなインクジェット式のみでした。(他にもあるかもしれません)
もちろん、光造形でもできますが、文字や装飾のダレなどが方向によっては出てしまうことがあり、かなり精密な光造形機でも、限界があるようです。光造形の場合、どうしても重力方向に対して問題が生じている感は否めません。
また、レーザでの彫刻や装飾も可能ですが、レーザは基本的に直線光線ですので、ワークを5軸切削機のように移動してあげる必要があります。そのような装置は汎用機ではまだないようです。
ハードワックスの5軸切削では、このように同時5軸制御をしていきます。(動画右のX・Y・Z・A・B軸の数値の動きをご覧ください)
したがって、表面が球状であっても垂直に刃物をいれていくことができるわけです。
整合性のある、美しい製品原型を製作することが可能です。切削表面は驚くほどきれいです。
ただ、刃物より小さいスペース、装飾は物理的に不可能です。
刃物先端直径0.1mm、刃角度10度が推奨刃物となっています。
ハードワックス5軸切削も5,000円程度から承っております。
装置導入をご検討される場合は実機見学もできますので、お気軽にお問い合わせください。
難しくて使いこなせないと言われるCAM設定も、当装置はジュエリー類専用になっているため、とても簡単です。ブライダル系のリングの場合、CAM操作時間は平均5分未満です。
また、Rhinoceros5上で動くプラグインCAMですので、Rhinocerosをお使いの方は、すぐにCAM操作を習得することができます。