本日は原型業務はお休みをしておりますが、工場は一部稼働しておりました。春先は24時間営業にしたいところですが、あいにくそれに耐えられるスタッフもいるはずもなく、屋外コンプレッサーの爆音が近所迷惑ですので、10時前に消灯です。
本日の画像は工業技術を使用して製作した銀の部品です。ブランクの状態で一部の精度は0.01mm指定で仕上げることができるものです。
原型や製品のサンプルや画像を見て頂くと、「ここをもう少し大きく」「ここはちょっと薄く」というご指摘を頂きます。アクセサリー・ジュエリーの世界では当たり前に使われている業界用語で、そう指摘されると「はい、もう少し大きくですね」と引き受けることができます。
しかし、かれこれ20年ほど前、大型の特殊装置を導入する際、一部の構成部品を指摘して「ここをもう少し低く」と申し上げてヒドク叱られたことがあります。
「もう少しなんて寸法は我々の業界にはないです。内藤さんだけのサイズですよ。0.何ミリとか、1mmとか指定してください」
「・・・」(私)
全くその通りです。でも、ジュエリーの業界では「もう少し」という寸法が存在するんですね。0.1mmとか、1mmとかではなく、万物に対して、「もう少し」という寸法がなぜか存在するわけです。これは個人のお客様目線になると当然なのですね。
デジタルで製作する段階では、お客様にはできるだけ数字でとお願いをしていますが、回転している布で見当で削って仕上げるジュエリーに細かい寸法は不要であることが最近わかりました。当然指輪のサイズや、宝石が止まる程度のサイズは必要ですが、
「もう少し太く」「ちょっと薄く」「もう少しかわいく」「見た目がやさしく」これで十分です。
アクセサリー・ジュエリーの業界は感性と経験の世界です。
貴社、貴店の「もう少し」を形にいたします。
