伊藤計劃×円城塔 原作の屍者の帝国

映画を見に行きました!



関東だと池袋と吉祥寺だけしかやってないのですね。確かに三作の中では有名じゃないかもしれない。


以下感想 ネタバレ注意
感想をとりあえず述べていきます



普通に面白かったです。

最初にフライデーがまぶたをあける瞬間。あまりに儚くて、綺麗で、息をとめてしまいました。

墓を掘り出して友人を蘇らせたワトソン。
フライデーを完全に蘇らせるためなら、命さえも差し出す覚悟のワトソンを見て、腐った私の頭では、え?BLなの?と思ってしまいました。

ニコライのシーンはトラウマでしたね。。
原作では違ったのに。。なんでや。。
儚げな美少年だけど、底は気が強いキャラが好きなんです。ギャップ萌え。もちろんフライデーみたいな弱々しい感じも好きですが(知るか)


一番興奮したのは、ハダリーが炎をぶっ放して現れるシーン。

ハダリいいいいいいい!!!と叫んでしまいました。500円払うから、あそこのシーンで誰か待ち受けつくってください。麗しくて強いとか最強。。尊い。。


フライデーがワトソンにペンを差し出して「生き返ったら、こうしてやろう」と微笑むシーン。ここでピンときましたね。

ラストシーンでやって、観客を泣かせにくると……!!



と思ったら違いました。汚い地下通路で殺される一歩手前のところでやってました。
え? ここでやんの?と思いました。予想大ハズレ。


最後がカオスすぎて、
お、おう。となりましたが全体を通しては面白かったです。冒頭は楽しかったのですが、いろいろと詰め込みすぎた感が否めないですね。

屍者について→手記を取り戻す→日本へ→Mの暴走→は、花嫁??

違う場面をあれだけ分かりやすく描いたのはすごいと思いますが、やはり限度がありますよね。最後がおざなりになった感があります。

ハーモニー 虐殺器官に通ずるところも多かったですね。みんな屍者になってしまえば幸福な世界になる。傲慢なユートピア。

最後はワトソンが手記を封印して、違う人生を歩んだということよね?
ワトソン博士と呼んでいる時点で、フライデーは元のフライデーじゃないのかな。違う魂なのか…
エンディングの語りは少し泣きそうでした。

あとあとあと!ハダリーが女優になったのは一番感動したかもしれない。喜怒哀楽を表現する名女優になったんだね…すごいよ……舞台のチケットちょうだい……


一番の功労者は、バーナビー。異論は認めない。ワトソンはもっと感謝した方がいい。



ハーモニーが楽しみだ!ハダリー結婚してくれ。




原作について

実は屍者の帝国は読めてません。
途中まで読んだのですがリタイアしました。
難しい単語が多い…のは理由の一部です。伊藤計劃だって難しい部分はあった。
なぜ読めないのか? と理由を突き詰めると、構成が読めないというところに尽きます。あと休憩がない…というかなんというか。

日文でこんな抽象的でいいのか!と怒られそう。がんばって言語化しよう。


伊藤計劃の小説は絶望がありながらも、どこかユーモアがあった。会話の節々や、主人公たちの感情に、余裕があった。だから重たいテーマでも、すらすら読める部分もありました。


構成の見づらさというのは、うーん。。
伊藤計劃の小説は頭にぱっと思いつくんですよね。主人公が見てる風景が。だから辿りやすい。
けど屍者の帝国は、言葉のまま頭に入ってきて、立体的にならない。そのまま滑るように外へ出てしまう。

これはもう相性の問題だと思います。逆の人ももちろんいるでしょうし。

あとプロローグ以降は全部、円城塔が書いたんですね。もうそれ伊藤計劃プロジェクトじゃないんじゃ…笑