愛国者さん、今こそ出番ですよ? | 逢茶喫茶σ(・ε・`)逢飯喫飯

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A Counterpoint of the Formless Self and the Omnipotent

福島県産の農作物が風評被害で売れない、という話をよく耳にする。



そう言われてみれば、つい最近、飯坂温泉(※福島市北西部)にある農家直営の果実店で


桃やら梨やらを箱買いしてきたが、種類に関わらず、相当売れ残っている感じだった。



というか、平年よりも随分と安値で売られていたし、


「箱買いしたい」と言ったら、数十個で 1,000 円という破格で売ってもらえた。


(※恐らく原価ギリギリか、場合によっては捨て値に近いのではないかと思う)



ただ、これを「福島応援」といったような偽善行為と誤解して欲しくない。


自分が毎日のように福島県産品を口にしているのは、ある種の覚悟があってのことだ。




このブログで何度か書いている通り、自分は徹底した分離主義者であり、


考え方によっては反社会分子だ。みんなが大好きな「極左」である。



そういう意味では、やや捩れた意味で「反日」的である。


実際、寝ても醒めても、日本の悪口ばかり書いているような気がする。



とはいえ、放射能汚染の恐れがあるからと言って、東北の物産品を忌避するような真似はしない。


むしろいくら汚染されていようが、それでもあえて福島県産の農産物を口にするだろう。



陳腐な言い方だが、自分の生まれ育った「東北」という地域は掛け替えのないものであり、


その愛郷心を満足させるためなら、健康被害など一向に構わない、というわけだ。



まあ、自分には「愛郷心」はあっても、「愛国心」などというものは全くないから、


もし原発被害が東北以外の地域で起こっていたとしたら、その地域の物産品を避けようとしたかもしれない。


だから、昨今の風評被害も理解出来ないわけではない。




でも、逆を言えば、およそ「愛国心」なる心情を持つ者、愛国者であれば、


迷わず福島県産の食品を買い支えようとするのではないだろうか。



そう、心から愛する国土の保全に繋がるのであれば、


健康被害を受けるくらいなど大したことではないし、むしろ本望だ、


ということにはならないのだろうか。



実際、敵国から侵略されたとき、「死ぬのが怖いから」と抜かして


戦地から逃げ出すような輩が「愛国者」などとは言えないだろう。




ところが、現実を眺め回してみると、東北の物産品は明らかに風評被害を受けている。



食品の大半が汚染されているならばともかく、実際のところ、汚染が認められたものはほとんどない。


また、僅かにでも汚染されていれば出荷自粛されるため、市場に流通することはない。


(※ちなみに、国の基準は緩いどころか、むしろ厳しすぎるくらいだ)



それにも関わらず、被災地産品の買い控えが起きているということは、


論理的な帰結として、この国には愛国者がほとんどいない、と考えるべきだろう。



どうでしょう。自国を心から愛しているなら、寿命くらい縮まっても良いんじゃないですかね?


自分には愛国心の欠片もありませんが、福島が好きですから、命を賭してでも食べ続けますよ 笑