コウンでは、自立生活プログラムを通じて行動や態度、周りとの対応方法など、具体的に地域でより快適に生活できるようにトレーニングします。
利用者がそのトレーニングを経て、自立した社会生活を送れるようになることで、自信が持てるようになります。
コウンのピア・カウンセリングのピアは、仲間という意味であり、ピア・カウンセリングとは、同じ背景をもつ者同士が対等な立場で、話を聞き合い精神的なサポートをします。
障害を持つ人のことは、障害を持つ人が一番理解できることを、グループホームのコウンがお思いです。
コウンは、介助など肉体的なサポートだけでは不十分だと感じたからこそ、障害者同士の精神的なサポートも必要だと考えたのです。
障害という背景を共有している人がサポートし合い、抑圧された者同士が手をつなぎ、その安心感や快さの中で、自己信頼を取り戻していくのがコウンの望みです。
障害を持って社会の中で生きていくことは大変で、障害があるから起こる不便なこと、悲しいこと、不愉快なこと、差別など、日々の中で障害を感じることが多々あります。
そんな経験を一番わかってくれるのは、やはり同じ経験をしてきた障害者であり、同じ障害者だから話せることが沢山あります。
お医者さんや専門家でもなく、対等な立場で話を聴きあって楽になって、お互いに自信を取り戻していただくことが、ピア・カウンセリングのひとつの目的です。