第6回海そうじプロジェクト | NPO法人 JCUE(日本安全潜水教育協会)blog

第6回海そうじプロジェクト

第6回海そうじプロジェクト(海岸清掃&海底清掃)報告です。

(日 時)
  平成22年10月17日(日)午前8時30分~11時45分

(場 所)
竹野浜新波止場及びその周辺(兵庫県豊岡市)

(主 催)
特定非営利活動法人 たじま海の学校

(共 催)
海族ファミリー、香住ダイビングサービス

(後 援)
兵庫県但馬県民局、山陰海岸ジオパーク推進協議会、特定非営利活動法人 日本安全潜水教育協会

(協 賛)
竹野観光協会、あわび本舗、(株)ハリミツ、ダイブリゾートT-style

(参加者数)  190名(うち、海底清掃従事者40名)

(漂着ゴミ回収量)
海岸清掃   1tトラック2台分
(うち、1.5kg(15m×30mのエリアを回収)のみゴミ個数調査)
海底清掃   32.0kg(全数ゴミ個数調査)

(漂着ゴミワースト3)
<項目はNGO-JEAN調査方法に準拠>

陸(全数875個)
1位  硬質プラスチック破片  417
2位  発泡スチロール破片:小(1cm2未満) 117
3位  発泡スチロール破片:大(1cm2以上) 62

海底(全数609個)
1位  エギ(アオリイカ用の疑似餌) 329
2位  天秤おもり 94
3位  カゴ漁具(さびきかご)  43

(マスコミ報道)
テレビ局 読売テレビ、関西テレビ、朝日放送、毎日放送、サンテレビ新聞  朝日新聞(地方欄)

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現在の海をとりまく環境は、人の手を借りなければ保全できない程の現状で、海辺の環境を良くしていくためには全ての人たちに関心を持ってもらう必要があります。その足がかりとして、海を活動の場としているダイバーとアングラー(釣り人)、そして地元住民が手を組み、「海をきれいに!」を合い言葉に開催している、海岸&海底清掃活動『海そうじプロジェクト』。

このイベントは、2004年の台風23号による豊岡水害による海岸汚染(海岸に街のゴミが大量漂着)で海岸清掃をおこなったことをきっかけに、年一回行っているもので、今回で6回目になります。初回の時は大量に沈んだタイヤの引き上げ方法をJCUEの皆さんと一緒に考えて実行させて頂きました。その節はありがとうございました。

今年の会場は昨年同様、日本の渚100選、そして山陰海岸ジオパークに位置する竹野海水浴場とその周辺の新波止場一帯。特に今年は、悲願であった「山陰海岸ジオパーク」が「世界ジオパーク」に認定されました。世界が認めた「山陰海岸」へ訪れるお客様をいつでも気持ちよくお迎えしたいという思いも、この活動に込められています。

毎回、ダイバーは海中ゴミを、釣り人や観光協会会員・一般参加者は浜辺の陸上ゴミをそれぞれ回収しました。今年の参加は、ダイバーは大学潜水部など約40人、釣り人・観光協会・一般参加者が約150人でした。

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陸上のゴミは1トントラック2台分を、海底からは32kgのゴミを回収しました。
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海底清掃をされた方に聞くと、やはりゴミが多いのは波止場周辺。釣りのゴミが圧倒的に多く、疑似餌は毎年拾っていますが、ここ数年は300個~400個/約30人は回収しています。今年の疑似餌は昨年まで多かった100円均一ショップのものと違い、1000円前後のものが多かったようです。景気回復しているんでしょうか?

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なにはともあれ、今回の清掃活動を通して、海の中で今起こっていること、海辺の環境に与える影響はどのようなものかを知っていただき、自分たちに何ができるか、参加された皆様が一緒に考えていく良い機会になったと思いました。

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