市議会は予算特別委員会の審議の真っただ中。今日は教育費の審議です。

 西岡市長からは、突然、社会福祉委員の報酬についての条例改正案の提案があり、条例案の審議がストップしています。

 条例の題名は特別職の給与に関する条例の報酬の改正案です。この条例案は、小金井市市長等の3役の給与、教育委員会等の行政機関、審議会等の委員報酬についての条例です。

 今回の改正案は、社会福祉委員の月額報酬11,000円を10,000円に引き下げるというものです。

 これだけを見ると何が問題なのか、と思われると思いますが、次のような経過なのです。

 

 実は、この審議会委員等の特別職の給与は、1993年(平成5年)に、委員は9400円だったのを10000円に改正しました。委員長は10000円から11000円に変更し、市議会は賛成多数で可決しました。(この条例案に日本共産党は反対しました)

 ところが、昨年5月、社会福祉委員は条例では11000円と記されているにもかかわらず、担当課は10,000円を支給しており、残る1000円を支給していなかったことが発覚したとのことでした。 25年間、10000円を払い続けていた!ということです。

 

 市は、社会福祉委員約70名の方々に「条例が11000円になっているが、実際には10000円を支給していたため、条例を改正する必要がある」と説明。そのため、市は、社会福祉委員が残る1000円分の支給を求める権利があるため、これを求めないようにするため、市は「債権放棄」の一筆を求め、すべての委員から債権放棄の署名をもらっています。

 

 何が問題だったのか。

一つは、25年間、条例と実際の支給に誤算があることをわからなかったという点で、チェック機能がどうだったのか。

二つは、昨年5月に条例と実際の支給に誤りがあることがわかった時に、過ぎに対応せず、7カ月間その齟齬を是正してこなかったことです。

私は、「条例と実際の予算執行に齟齬があったのなら、是正し治癒しなければならなかった。その方策は、条例通り11000円支払うことだった。その上で、対応を考えるべきではなかったか。地方公務員は条例遵守がうたわれている。この観点からも対応に問題がある。」と指摘しました。

 他の議員からも質疑されていますが、答弁できずにストップ状態です。

 誤りを速やかに修正せず、議会、監査委員にも報告せず、調整だけに動いていた。西岡市政の危機管理能力が問われるのではないでしょうか。市議会の多くの会派が今回の市の対応に問題を指摘しています。26日が最終本会議ですが、予定通りに終了する見込みが立っていません。