小金井市内の都市計画道路の優先整備路線について、都知事の記者会見でフリーの記者さんが質問しています。小金井市議会の意見書が可決されたことも紹介されて、都知事に質問されています。
 都知事の回答は、「代替地を見つけますからと1歩1歩慎重に説明して進めている」、「説明会を開くとか説明する」、「市議会の意見はしっかり受け止めたい」と。
 答えられたことをぜひ実施していただきたいと思います。

 東京都が取り組んだ表題のパブリックコメントは、約4000件のうち、小金井市内から提出された意見は、3・4・1号線、3・4・11号線合わせて反対は2041件、賛成は70件でした。
 多くの市民が声をあげたのは、市民のみなさんの運動があったからだと思います。
都知事の記者会見で取り上げられるほど注目度が高いパブリックコメントだったと思います。
 私も締め切り前日の夜中、眠い目をこすりながら視察先のホテルで書いて送りました。

 東京都は事業計画を決定しましたが、あきらめないで活動を続けていこうと、市民のみなさんの中では盛り上がっています。

★記者会見の内容を東京都のホームページから抜粋しました。


★動画はこちらです。  

★文書の要旨はこちらです。

【記者】3月30日に東京における都市計画道路の第四次事業化計画の優先整備路線が決定しました。これへのパブリックコメントの結果も発表されているのですが、小金井市内のこの優先整備2路線に対するパブリックコメントの数が、全体のパブリックコメントが4000件くらいあるうち、約半数の2000件がこの小金井市内の2路線に関するものなのです。それでその2路線の整備を求める意見が70件であるのに対して、反対は2041件ありました
 
…もう反対が圧倒的に多いにもかかわらずこの2路線を整備するという方向で今回は決まっています。この30日の2日前の28日には、小金井市議会でこの路線の整備の見直し、廃止を求める陳情が可決されています、これが本当に反映されているものと言えるのかというのは疑問なのですが、お考えを。

【知事】私が国政の場にいたときも、重要な法案でパブリックコメントを求めるということはありました。そして、いろいろ、賛成意見もあれば反対意見もある。反対意見の方が圧倒的に多いというケースが非常にありました。ただ、国会などの場合は、国民の代表である国会議員が多数決によって決めるわけです。

 それで、先般もこのご指摘の小金井の道路につきましては、実は都議会での予算委員会だったと思いますけれども、会派によって賛成、反対の意見がかわされていたのを私は知事席に座って聞いておりました。

 いろいろな意見があると思います。ただ、我々の立場は、この都市計画道路というのは、もちろん日々の交通、それから、物流機能、これは当然必要です。

 ただ、災害のときに緊急に救急活動しないといけない、物資を運ばないといけない。そういう意味で、なぜ都市計画道路と言っているかというのは、やはりそういう防災を含めてのインフラの重要な都市基盤であると、そういう意味で申し上げているわけであります。

 先ほども議論になりましたけれども、今ご指摘の小金井の二つの路線につきましては、東京における都市計画道路の整備方針というのは、我々は第四次事業化計画と呼んでいますけれども、この中で、今後10年間で優先的に事業に着手する路線として位置付けたわけです。

 ご指摘のように、道路整備になると様々な意見があるし、例えば自分が住んでいるところを立ち退かないといけないというような方が出てきます。そうすると、それはもう動きたくないという方はたくさんおられる。

 いろいろな意見がありますけれども、我々としては、道路整備に関しては、一つ一つ丁寧に、こういう理由でお宅の立ち退きが必要なので、ただ、代替のお家をちゃんと見つけますからというような形で、一歩一歩慎重に説明をしながら進めていっているという方針でありますので、この第四次事業化計画を着実に今は実施するという立場であります。

 そして、今ご指摘のようないろいろなご意見がありますから、一つ一つそれはきちんと、ご要望に応じて説明会を開くとか説明するということは続けていきたい。それから、もちろん地元の議会のご意見についても、議員さんというのは、住民の代表なわけですから、しっかりとそれは受けとめたいと思っております。