元宮大工さんのハナシ
一昨日用事があって出かけた先で宮大工さんをやっていた旧友に会いました。学生の頃に入っていたサークルのようなものに社会人の仲間もいました。その仲間のひとりが宮大工さんでした。彼の勤め先が首里城の修繕を任されたとのことで、沖縄に行ったハナシを聞いた覚えがありました。彼が行なったのは瓦のお治しで、古いものを外したら何百年だか前にその瓦を付けた職人さんの名前が書かれてあったとのこと。あぁ、つながっているんだな。この職人さんも誇りをもって仕事をしたのだろうな。自分の仕事をずっと先の人がまた手直ししてくれるのかな。そしてそれまでの間に、再びこの首里城が戦乱に巻き込まれませんように。若かった彼がそう語っておられたのを覚えています。若かったとはいえ、学生だった私には、自分の技で優れた仕事をして立派に生計を立てている彼がとてもかっこよく写ったものでした。今、私の回りにいる若い人たちに、機会があると時々このハナシをし ます。もちろん先日の沖縄旅に一緒に行った家族にもしました。他所様のハナシでも、その感じたことがらについては追体験したり共感できるのが人間の素晴らしいところですよね。一昨日彼に会った時にそのハナシをしたら、そんなかっこいいこと言ったっけ、と笑っておられて。すごい仕事していたんだなあ。としみじみしていらっしゃいました。でもね。今のお仕事もかっこいいよ。「再び戦乱に巻き込まれませんように」という願いを地域から実現しようとがんばっておられる、貴方の街に暮らす社会的弱者の支えになって働く、その仕事はとてもかっこいい。私は私のステージでがんばらないとね。