NHKの日曜討論で、政府が準備している労働時間の規制を撤廃する制度(残業代ゼロ)の導入について、自民党の高市政調会長は第一次安倍政権で導入を狙ったものの「残業代ゼロ」と批判を浴びて失敗した「ホワイトカラー・江グゼンプション」制度と同様なのかと問われ、「全く違う。今回は本人の希望でそういう働き方をしたい場合」と語り、業種を限定すると語りました。

 
日本共産党小池晃氏は次のように指摘しました。労働時間に応じて賃金を支払うというのが大原則。時間ではなく成果に応じた賃金となれば、時間の制約がなくなり成果をあげるまで残業代ゼロで働かせられることになります。「本人が希望すれば」というが、会社との関係で、それを断れるでしょうか。それをしっかり守るのが労働法制です。こんなことは何の歯止めにもなりません。と厳しく批判しました。
【2014年6月2しんぶん赤旗に掲載】