福井県内外の住民189人が関西電力大飯原発3,4号機の再稼働差し止めを求めた訴訟で、福井地裁は21日、2基について「運転してはならない」と言い渡しました。2011年の東京電力福島第一原発事故後、原発の運転差し止めを命じた判決は初めて。
樋口裁判長は、人の生命を基礎とする人格権を最も重視し、「これを超える価値を他に見出すことはできない」と強調。そのうえで、人格権とコストの問題をてんびんにかけた関電側の議論を厳しく退け、「国富の喪失」とは運転停止による貿易赤字ではなく、「豊かな国土とそこに国民が根を下ろして生活していること」を失うことだと強調しました。
【2014年5月21日付「しんぶん赤旗」に掲載】
樋口裁判長は、人の生命を基礎とする人格権を最も重視し、「これを超える価値を他に見出すことはできない」と強調。そのうえで、人格権とコストの問題をてんびんにかけた関電側の議論を厳しく退け、「国富の喪失」とは運転停止による貿易赤字ではなく、「豊かな国土とそこに国民が根を下ろして生活していること」を失うことだと強調しました。
【2014年5月21日付「しんぶん赤旗」に掲載】