野中広務元官房長官は19日、参院の調査会に参考人として出席し、安倍晋三首相が狙う解釈改憲による集団的自衛権の行使容認について、「憲法上から、いまの内閣の歩んでいる道は非常に誤りつつある」と批判しました。

 日本共産党倉林明子議員が「国会も内閣も憲法の要請にどうこたえるかが重要だ」と指摘したのに対し、見解を述べたもの。野中氏は解釈改憲に関し、「内閣は自分たちの行動に高揚し、それを自信としているような危険がある」と指摘。「せこいやり方であり、基本を間違ったやり方だ」と断じました。

 また、安倍首相の靖国神社参拝については「そのことがこの国の前途を誤ることになる」(自民党の有村治子議員への陳述)と主張しました。
【2014年2月20日付しんぶん赤旗に掲載】