私は、国家・国民の安全のために「スパイ防止法」のようなものがあってもいいと思っていましたが、国会審議や「修正」協議を目の当たりにして、反対に転じました。

 権力は必ず腐敗するものだから、権力が指定する「秘密」が妥当かどうかチェックをする第三者機関が当然に必要です。ところが、政府はこれを認めず、首相が「第三者的役割を果たす」などという。むちゃくちゃです。「第三者チェック」をかたくなに拒むところに言い知れぬ不安を感じます。

 政府は絶対無制限の独裁権力を持とうとしているのではないか。法の作り方としても「秘密」の対象を列挙した後、「その他」がついているのは問題です。<後略>
【2013年12月8日付「しんぶん赤旗」日曜版