初めて踏んだ世界の舞台でも、17歳の白井は動じなかった。ゆかと跳馬の種目別予選。それぞれに五輪と世界選手権では過去に成功例のない新技を決めた。会場のどよめきを誘っても、「周りの空気は気にならなかった」と涼しい顔だった。

 ゆかでは、最後に「後方宙返り4回ひねり」を鮮やかな着地で決めて16点超。2本飛ぶ跳馬は「伸身ユルチェンコ3回ひねり」を踏ん張った決めたがわずかにミスをして顔をしかめた。

 世界をびっくりさせたこの新ワザは“シライ”と命名されそうだ。東京オリンピック金メダルの有力選手の出現にあっぱれ!