レールに異常が発見されても長期間放置していたことなど、次々と発覚するJR北海道の安全無視の施政に国民の批判と怒りが広がっています。

 レールの不具合は大参事にもつながる事態です。乗客の安全輸送にたいする自覚と責任が欠落しています。公共交通を担う資格が根本から問われています。なぜ、同社の安全無視姿勢が放置されたのか。なぜ、監督官庁の国土交通省はもっと早く対処できなかったのか。一連の事故・不祥事・トラブルの徹底解明を急ぐとともに、再発防止へ向けた抜本的な対策づくりは待ったなしです。

 国はJR任せを改め、国民の足の安全を確保する責任を負うべきです。四半世紀をすぎた「分割・民営化」についても政府の責任で検証し、見直すことが求められます。
【2013年9月26日付しんぶん赤旗に掲載】