長崎市主催の平和式典が爆心地に近い平和公園で開かれました。田上富久長崎市長は「平和宣言」で、核不拡散条約(NPT)再検討会議準備委員会(4月、ジュネーブ)で日本政府が核兵器の非人道性を訴える共同声明への署名を拒否したことをあげ、「2度と、世界の誰にも被爆の経験をさせないという被爆国の原点に反する」と強く批判しました。

 また、NPT未加盟の核兵器保有国であるインドとの原子力協定交渉の動きについても、「保有国をこれ以上増やさないためのルールを定めたNPTを形骸化することになる」と指摘。政府に対し、「被爆国としての原点に返ることを求める」と2回繰り返して訴えました。
【2013年8月10日付しんぶん赤旗に掲載】