安倍政権と日銀が進める「異次元の金融緩和」で日本株を買い込み、暴落する前に売り抜けた世界的投機家のジム・ロジャーズ氏は『週刊現代』6月15日号)のインタビューで、「アベノミクス」によって日本の経済システムは、「いずれ崩壊する」と発言しています。ロジャーズ氏は、日本株を買った理由を「金融緩和がなされれば、株価が上がることを経験上しっているから」と言います。「アベノミクス」は、海外の投機マネーを呼び込み、彼らに巨利を与えたのです。

 しかし、ロジャーズ氏は言います。「私はアベノミクスが成功するとは思っていません」「円は25%も価値が下がり、輸出関連産業は息を吹き返しました。しかし、日本は食料、石油、銅、綿など、多くのものを輸入に頼っている国家です。円安が止まらなくなれば、それらの輸入物価がどんどん上がっていく。インフレが起こり、物価が上がって日本国民の生活はどんどん苦しくなることは必至です」

 そして、「借金とインフレに基づいた経済システムは、いずれ崩壊するでしょう」と言い切ります。

【2013年6月8日付しんぶん赤旗に掲載】

松下ゆたかのコメント 安倍内閣は、「アベノミクス」という経済政策をすすめていますが、この政策は一言でいって「日本経済をギャンブル化」してしまったということでしょう。その利益は大企業や投資家に巨万の利益を与え、庶民の苦痛をいっそう拡大しました。ロジャーズ氏が言うように「いずれ崩壊」した後には1万円札がゴミクズになり、日本は1000兆円もの借金地獄でどん底に落下するのではないか。参院選挙で安倍政権を退陣に追い込みましょう。