一部の非上場企業を除いて、大企業の3月期決算が出そろいいました。このうち、1200社の決算データを本紙が独自に集計したところ、内部留保が1年間で10兆円以上も増えていることが分かりました。円安の効果で自動車などの輸出企業の利益が増えたことや、株価上昇の効果で銀行や保険会社などの利益が増えた増えたことが、大きな要因であり、大企業は安倍政権の経済政策「アベノミクス」の恩恵を受けていることが分かります。

◆今回の集計結果では、内部留保を増やした大企業の多くは、既存の内部留保を取り崩すまでもなく、今回の増加分の数%程度を回すだけでも、「月1万円」の賃上げがが可能だということが明らかになりました。

【2013年6月5日付しんぶん赤旗に掲載】