安倍内閣の経済政策について自民党幹事長は「いろんな副作用が出るのは当然だ」など国民生活にマイナスが出ても意に介さない姿勢を示しました。市田氏は、自民党幹事長は“副作用”は付き物だといったけれども、私は治療(方法)が間違っていると思います。国民の暮らし、景気の実態を直視すれば。例えば給料は安倍内閣になっても下がり続けています。

 これだけの金融緩和をやりながら、3大メガバンクの中小企業への貸し出し率は史上最低です。それから設備投資は、5期連続で減っています。土台のところ、、経済の一番大事な賃金と中小企業、設備投資が落ち込んでいるわけです。

 どの世論調査でも景気回復の実感が持てないと7割8割の人が言っているわけです。さらに急激な円安によって灯油や給油の高騰、漁業者やハウス栽培をやっている人たちは大変ですよ。あるいは小麦の値上げでパンの値上げもありますし、中小企業の経営はやっていけない。

 政府自らが投機とバブルをあおるというのは邪道で、デフレ不況の最大の原因は国民の収入が落ち込んでいることですから、そこを引き上げるっていう策がないのが最大の問題だと思います。