日本共産党笠井亮政策委員長代理(衆院議員)は26日、フジテレビ系「新報道2001」に出演し、番組に同席した日本維新の会の橋下徹共同代表(大阪市長)に対し、日本軍「慰安婦」をめぐる発言は人間の尊厳を冒とくするものだと指摘し、発言の撤回と謝罪、市長辞任を求めました。問題の発端の「『慰安婦』制度は必要だった」(13日)とした自らの発言について橋下氏が「僕自身が必要だったと言ったわけではない」などといいだしたことに対して、笠井氏は「ごまかしてはいけない」と当日(13日)の発言を読み上げて指摘。「『当時必要だった』ということ自体が問題だ。世界各国はそこに怒っている」と批判しました。

 さらに、橋下氏が在沖縄米軍に風俗業活用を促がした発言を米国と米軍にだけ謝罪・撤回することにふれ、「一番肝心なところには誤りも撤回もしない。(両発言に)共通するのは女性を軍隊の道具にするという発想で、女性だけでなく人間に対する冒とくだ」と述べました。さらに
笠井氏は、「慰安婦」制度への軍の関与と強制性を認めた河野談話見直しの動きにふれ、「これを言い出したのは安倍首相だ。橋下氏の発言を批判するしない首相の姿勢が、世界各国や国連から批判されている」と指摘しました。
【2013年5月27日付しんぶん赤旗に掲載】