埼玉県の上田清司知事が、政府主催の「主権回復の日」式典に参加表明したことに対し、日本共産党埼玉県議団柳下礼子団長)は26日、式典に参加しないよう、知事に申し入れました。

 申し入れ書では、1852年4月28日に発効したサンフランシスコ条約と、同日に発効した日米安保条約は「沖縄はじめ埼玉県にも米軍基地が置かれる根拠」となっていると指摘。4月28日を「主権回復の日」とする国の主張について「アメリカによる軍事的従属を永続化した見せかけの『主権回復の日』と述べています。

 沖縄県では、政府式典に対する抗議の声が上がっていることを示し、「埼玉県民にとっても、基地の全面返還は悲願であり、この日を祝うことは出来ない」と批判しました。