紙智子参院議員(党農林・漁民局長)の話
 BSE(牛海綿状脳症)対策の米国産牛肉の輸入規制は早々と緩和したのに続き、懸案となっていた自動車や保険でも米国の要求を日本政府は“丸のみ”してしまいました。日本が環太平洋連携協定(TPP)交渉に参加したいなら、「入場料」を払えという米国の言うがままです。

 安倍首相は交渉によって「守るべきは守る」といってきましたが、事前協議ですらこれでは、本交渉で「守るべきもの」が守れるはずがありません。TPPは、農林水産や食の安全をはじめ、暮らしや経済のあらゆる分野に関わります。米国のルールで日本の国の形をかえてしまってはなりません。日本のTPP交渉参加表明は撤回すべきです。TPP交渉参加の危険性を知らせ、国民的な共同をさらに広げ、撤回に追い込むため奮闘する決意です。
【2013年4月13日付しんぶん赤旗に掲載】