陸上自衛隊大宮駐屯地(さいたま市北区)所属の第32普通科連隊第3中隊は27日、さいたま市や越谷市などの市街地を徒歩行進する訓練を実施しました。「徒歩行進能力の確立」「大規模震災時の経路確認」が目的だとしています。

 午前6時、迷彩服にザック、ヘルメット姿の自衛隊員約80人が2隊に分かれ、大宮駐屯地を出発。公園での休憩をはさみながら、午後5時までに吉川市市民交流センター「おあしす」までの30数キロを行進しました。

 平和委員会など市民団体は、行進訓練について自衛隊の活動を市民に浸透させる狙いがあるとして行進の先々で監視。越谷市内では抗議の宣伝を行いました。監視活動に参加した、さいたま市の小笠原敏弘さん(69)は「数十人の行進に、一般市民は威圧される。基地の外で訓練するのはおかしい」と話しました。

 この日の訓練強行に先立ち、
日本共産党は26日、柳下礼子県議伊藤岳参院埼玉選挙区候補が、陸上自衛隊に対して訓練の中止を申し入れました。
【2013年3月29日付しんぶん赤旗に掲載】