初当選から12年間、「いのち、食と農」を原点に活動してきました。先日、岩手県宮古市で養殖カキをむく女性と話しました。津波ですべてを流され、夫は震災後、脳梗塞で体の左半分がまひしました。それでも夫は「海で生きたい」といい、女性もがんばろうと思ったと話してくれました。こうした被災者の努力に、冷や水を浴びせるのがTPPです。その原則は関税ゼロと非関税障壁の撤廃です。関税がゼロになれば国民の食糧を誰が担うのでしょうか。

 TPPは食の安全、働く人の権利を守るルール、国民皆保険制度などあらゆる分野にかかわります。アメリカ主導で、一部企業のために国のルールや規制を変えていくのです。TPPは、国民からみて百害あって一利なしです。国民の命とくらしを守るために、TPP反対を貫いてきた
日本共産党を伸ばしてください。
【2013年3月21日付しんぶん赤旗に掲載】