◆加藤紘一元幹事長ー「政治の先行きがどうなるか。わけがわからなくなりました」。わずか3ヶ月前の総選挙公約をひるがえす方向転換に、こうつぶやいていました。国民・有権者からしっぺがえしを恐れる思いがにじんでいました。

◆同じく幹事長経験者の野中広務元官房長官は16日の午後、長崎市の原爆資料館で「今、日本を憂う」の演題で1時間40分、熱弁をふるいました。憲法96条の憲法改正要件を緩め、さらに自衛隊を国防軍にすることを狙う安倍改憲構想や米軍機オスプレイが四国上空を飛行している現状に触れました。「いまの日本のあり方が私には本当に恐ろしい。マスコミもこの動きに追従しているのではないか、その裏側にアメリカの大きな力が働いているのではないか。日本は、またアメリカの占領地になってしまったのかと錯覚するようなことが現に起きている」と安倍政権に手厳しい言葉を重ねました。そして、「戦争はやりません、憲法は変えません。その思いを新たにするきょうであってほしい」と締めくくりました。

◆自民党総裁経験者でもある河野洋平元衆院議長は、最近の新聞インタビューで、安倍政権は「猫かぶり」だと、、そのずる賢さを指摘しつつ、「今の憲法によって不自由な生活を強いられている人はいません」とのべ、改憲前のめりの安倍政権をけん制しています。

◆かつて右から左まで包含していた「包括政党」と呼ばれたこともある自民党ですが、その姿はいまや消えました。

【2013年3月1日付しんぶん赤旗に掲載】