日本共産党志位和夫委員長が14日の記者会見で、北朝鮮の核実験問題に関する質問に答えた部分を紹介します。

◆核実験自体は、国連安保理決議違反であり、地域の平和と安定にたいする極めて危険な逆行ですから、私たちは事前にも警告し、強行されたさいには、きびしく糾弾、抗議するという態度表明をした。同時に、北朝鮮が核実験をやったことに対して、軍事でことを構える方向というのは、私たちは賛成できませんん。相手が軍事でやってきたから、軍事でもっぱら身構えるというのは、これは悪循環になる。今後、何よりも大事になってくるのは、いかにこの問題を対話によって解決していくか、この問題を対話による解決というレールにのせることだと思います。

◆北朝鮮を対話のテーブルにつけるために、国際社会が一致して制裁を実効あるものに

◆「核兵器のない世界」にむけた具体的行動をすすめることの重要性

◆新しい危険な局面ーー2つの努力が必要
いま、この北朝鮮問題は、新しい危険な局面に入ってきたと思います。緊張がこれまでになく高まるという状況になり、このまま放置できない状況にきている。そのもとで、国際社会は、2つの態度が大切だと思う。
1つは、北朝鮮を真剣な対話のテーブルにつかせて、核兵器を放棄させるという努力。もう1つは「核兵器のない世界」をつくる、そういう大きな運動をつくりながら北朝鮮に核兵器の放棄をせまっていく努力。この両面で、国際社会がいま行動する必要があるという大事な局面にきていると私は思います。

【2013年2月16日付しんぶん赤旗に掲載】