<【パート1】に続く>

 消費税増税も反対です。いま需要が減ってモノが売れないために、景気が悪いのに、消費税を上げたらますます需要が落ち込みます。中小企業の金型を、大企業が平気で海外に持って行って、もっと安く作らせるなんてひどいこともやられています。弱い者をいじめて自分だけ生き残っても、日本が優位性を持っていた技術が海外に流れて、結局、日本企業は全滅してしまいます。

 安さを競うのでなく、他にはない製品・サービスを生み出して、新しい需要をつくることが必要です。この方向しか日本の生きる道はないと思います。いま、私たちもお金を貸すだけでなく、それを使って、こういうことをやりましょうと、ビジネスの提案に相当力を入れています。

 これからは就業あっせんもするつもりです。城南信金の主催で“良い仕事おこし”フェア第2弾を8月6、7日に東京国際フォーラムで行いますが、そこでは休職中の人と中小企業との出会いの場を設けます。うちの経営方針は「人を大切にする、思いやりを大切にする」です。長い目で見れば、その方がはるかに企業の発展につながるということは、歴史が示しているとおもいます。
【2013年2月3日付「しんぶん赤旗」日曜版