◆雇用については小池が「労働者を守るルールが必要です」として解雇規正法の制定や労働者派遣法の抜本改正、有期雇用の限定などの必要性を強調し、「正社員も非正規の労働者も人間らしい雇用を」呼びかけました。大瀧氏は「結論は基本的に小池さんと同じ」と述べて、「企業は株主のもの」という最近の風潮に異を唱えました。「短期的金もうけのためにどんなに賃金を値切って労働者を奴隷のように使っても構わないという考え方は非経済的。構造改革以来、視野が短期的になった。雇用の流動化を止め、アジアへの直接投資を少なくしなければならない」と訴えました。

◆最後に話は憲法に及びました。日本軍「慰安婦」などをめぐって
小池が「安倍政権の歴史観は日本経済の危機にもつながるのではないかと危機感を持っている」と述べました。大瀧氏は「日本はもう戦争はしないということで周りの国に信頼を得た」という意味で「9条の経済的効果」があったことを指摘。「9条を放棄したら致命的なことになる」と応じました。【最終回】
【2013年1月20日付しんぶん赤旗に掲載】