冒頭、◆大瀧氏が述べたのは経済学の現状への強い危機感です。「世をたばね、民を救うのが経済学の目的です。そういうことに対する経済学者の認識が甘くなっていることが非常に危うい。失業がすう勢的に増え、所得分配の不平等が著しく進んでいることが日本経済の一番大きな問題です。同時に失業者に対する社会全体の包容力がなくなっている」「これ以上ひどくならないために」として大瀧氏は「超金融緩和」でインフレをあおることをやめることや、雇用を奪う海外直接投資の抑止を呼びかけました。
◆小池氏は「不平等を打開していくことが、日本にとって大きな課題だという思いはあったく同じです」と応じました。働く人の所得が減る一方、大企業が増やした内部留保を設備投資に回さず、手元で眠らせていることについて「不正義であると同時に合理的でないことが起きている。これを打開していくことが日本の経済不況を打開していく一番のカギになるでしょう」と語りました。その上で①消費税増税の中止、②リストラ、賃下げを政治の責任でやめさせる、③人間らしい暮しを保障するルールをつくるーーの3つを提起しました。<続く>
【2013年1月19日付「しんぶん赤旗」に掲載】
◆小池氏は「不平等を打開していくことが、日本にとって大きな課題だという思いはあったく同じです」と応じました。働く人の所得が減る一方、大企業が増やした内部留保を設備投資に回さず、手元で眠らせていることについて「不正義であると同時に合理的でないことが起きている。これを打開していくことが日本の経済不況を打開していく一番のカギになるでしょう」と語りました。その上で①消費税増税の中止、②リストラ、賃下げを政治の責任でやめさせる、③人間らしい暮しを保障するルールをつくるーーの3つを提起しました。<続く>
【2013年1月19日付「しんぶん赤旗」に掲載】