文部科学省は11日、2013年度概算要求のうち、人口多能性幹細胞(IPS細胞)などを活用する「再生医療実現拠点ネットワーク」計画の予算を3億円増やし、90億円にすると発表しました。増加分はIPS細胞などの実用化を加速させるため、安全規制や知的財産面での手続きを支援できる専門家の配置に充てます。

 残りの内訳はIPS細胞を開発した山中伸弥京都大学教授らが推進するIPS細胞ストック計画などに27億円、神経や血液、心臓など組織別の基礎・臨床応用研究に52億円、IPS細胞を利用した難病のメカニズム解明研究に8億円。予算は科学技術振興機構を通じて大学や研究機関に配分します。

【2013年1月15日付しんぶん赤旗に掲載】