「今の憲法は占領時代に外国から押し付けられたものだ」という人がいますが、そうではありません。国民が支持し、国会で審議され、修正も行われて制定されたものです。敗戦直後の政府は、天皇中心の旧憲法体制を変える考えなどありませんでした。そのため、連合国軍総司令部(GHQ)が民間の考え方などをもとに草案を提示しました。
しかし、政府が出したのは骨抜きだったため、政党では唯一、日本共産党が「主権在民」を明記する修正案を出すなど内外から批判が強まるなかで政府案が修正され、「国民主権」「戦力不保持」などを明記した憲法が制定されたのです。
そもそも憲法は、国民の権利を守るために、国家権力を規制するものです。“押し付けられた”というのは、自分たちが考えていた憲法とは違うものができたことを嫌う一部の勢力が、改憲を押し付けるために持ち出した口実にすぎません。
【2013年1月4日付「しんぶん赤旗」に掲載】
しかし、政府が出したのは骨抜きだったため、政党では唯一、日本共産党が「主権在民」を明記する修正案を出すなど内外から批判が強まるなかで政府案が修正され、「国民主権」「戦力不保持」などを明記した憲法が制定されたのです。
そもそも憲法は、国民の権利を守るために、国家権力を規制するものです。“押し付けられた”というのは、自分たちが考えていた憲法とは違うものができたことを嫌う一部の勢力が、改憲を押し付けるために持ち出した口実にすぎません。
【2013年1月4日付「しんぶん赤旗」に掲載】