米ロサンゼルス市は26日、一般市民が所有する銃器の回収キャンペーンを実施しました。コネティカット州の小学校で起きた乱射事件をきっかけに銃規制を求める声が全米に広がる中、「あしたの街の安全を守るために今すぐ具体的に行動を」ビヤライゴーサ市長)との呼びかけに、前回実績を超える1000丁以上の銃器が集まる盛況でした。

 回収キャンペーンは例年5月に行われますが、コネティカット州の事件を受けて5ヶ月前倒しされました。市警によると、市内2ヶ所の引換所で拳銃、ライフル、ショットガンを1丁当たり最高100ドル(約8500円)、半自動小銃などの殺傷力の高い攻撃用銃器を最高200ドルの大手スーパーマーケットの商品券と交換で引き取りを始めたところ、数時間後には前回の1673丁を上回りしました。

 銃器を幅広く回収するため、市警は匿名での銃器提供を認め、提供者の写真を撮影したり車のナンバープレートを記録したりすることを差し控えました。拳銃を持参した初老の男性は地元テレビに「無実の子どもの犠牲が目に余る」と話しています。
【2012年12月28日付しんぶん赤旗に掲載】